認知症の悲劇は解消されつつある!

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第三話 認知症の社会的広がり。 その 2

先に、国内の認知症者は500万人存在すると書きました。

ところが、健常者と認知症者の中間にあたる、軽度認知障害(MCI)という段階におられる方々が400万人存在すると推測されています。

 

そして、その軽度認知障害の方々も放置すると、認知機能の低下が続き、5年後には50パーセントの方が認知症にステージが進行します。

 

前述のとうり、65歳以上の高齢者の人口は3384万人ですから、その4人に一人以上が、認知症者又は軽度認知障害者という計算になります。

 

また、認知症専門医の間では、軽度認知障害のレベルの数は1500万人を超えるという見解を持っておられる医者も少なくないようです。

 

軽度機能障害とは、

記憶、決定、理由づけ、実行などの内、一つの機能に問題が生じているが、日常生活には支障がない状態のことです。

 

 

 

 

 

軽度機能障害、5つの定義

1、記憶障害の訴えが本人または家族から認められている。

2、日常生活は正常。

3、全般的認知機能は正常。

4、年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない機能障害が存在する。

5、認知症ではない。

 

皆さま、以上をお読みくださって、いかが感じられますか!

現在では、65歳の高齢者の4人に一人、ないしは、2人に一人の方々が認知症又はその予備軍です。

 

ここまで来ると、思い当たる人がいる!

そんな感慨を持たれる方もおられるでしょう。

実は、私にも予備軍と思われる方が3人おられます。

 

大変な時代に突入しているのです!

人は必ず、高齢期を迎えます。

人さまの心配より、自分の心配をしなければなりません!

 

 

 

 

第二話 認知症の社会的広がり。 その 1

その昔、高齢者社会ではない時代には、高齢者の間に認知症患者が居られても、今のようにその悲惨が社会的に顕在化することは低かったのです。

平均寿命が60歳代、70歳代の時代には、発病される前に他界されている方が多かったからです。

 

平均寿命が高くなると、それは幸せなことですが、一方では認知症などという難問が顕在化してくるとは皮肉なことです。

 

この苦難、難問に対して果敢に解決に向けて挑戦されておられるお医者さん、研究者

もおられます。

それらの方々をご紹介する前に、今一度、認知症の社会的広がり、社会的影響力について述べてみたいです。

 

現在国内には認知症者は500万人おられると言われています。

平成27年9月15日の厚生省の統計では、65歳(高齢者層)以上の人口は3384万人と発表されています。

 

高齢者の内、認知者は15パーセントを占めていることになります。

これは、とんでもない悲惨な数字です。

さらに10年後には700万人になるとも予測されています。

 

皆さま、この数字を知って如何感じられますか!

最近、私は友人知人に身近に認知症の人はいますかと良く尋ねます。

おられますね! ほぼすべての方々に!

中には、実母が認知症で遠くにまで徘徊し、パトカーに何度もお世話になっているとおっしゃる方もおられました。

 

更に、皆さまご存知の通り、近年「若年性認知症」の存在も知られています。

42歳から61歳まで、全国で4万人とされています。

その始まりは、

〇 小さなことで不安を訴える。

〇 長年自分の車にガソリンを入れてきたのに、ガソリンスタンドの操作が判らなくなる。            

〇 家庭で、長年趣味でやってきた音響機器の簡単なセッティングが出来なくなる。

 

前述した友人は、クラッシックCDを数千枚所有しているほどの音楽好きでしたが、ある時「音響機器をセッティング出来んようになった!」と言い始めました。

まだ六〇歳代でしたが、それで我々は彼の異変に気付き始めました。

 

認知症と言っても、かなり特徴が異なる種類があるのですね!

次回は、それについて述べていきます。

 

第一話 認知症の悲惨は他人事ではない!

皆さま! 友人、知人、そして親戚の中に認知症であった方は居られますか。

 

新聞やテレビで報道される認知症者の起こす、悲惨な事件も良く目にするようになりました。

しかし本当の苦しみは、認知症者を抱えているご家族の方々にあります。

 

私には、親戚に一人おられました。明治生まれの利発な女性で、長年看護婦として仕事をされ、退職後はご近所の方々のお世話に尽くされた方でした。

後年、80歳を過ぎたあたりから認知症になられ、だんだん正常ではなくなっていかれました。

お世話をされていたお嫁さんには大変な負担で、毎日が地獄です! とおっしゃっていました。

かつては、てきぱきと何事もこなして来られてきた方だけに、その落差があまりにも大きく,介護される方の悲嘆と苦悩は計り知れません。

 

 

 

また、私の友人に元大学教授で、定年退職の後、まだ60歳代で徐々に認知症が始まり、今はもう彼からの年賀状すらも途絶えています。

他の友人たちが心配して、登山に誘ったり、訪問したりして気分を変えようと努力をしましたが、進行を止めることは出来ませんでした。今は重症です。

彼の奥様のご苦労は大変です。

 

病気は大体は肉体的なものですから、意識、心は正常ですから会話が成り立ちます。

しかし、認知症は精神的なもの、神経的なもので認知能力が狂い、会話が成立しません。

愛する実の息子や娘を、そうとは認識出来なくなる。

逆に、認知症になった、愛する父や母を殺してしまいたい。

 

そんな最悪の思いも心に出てくると、そのようにおっしゃっるご家族もおられます。

また、時には突然一時的に回復したりもして、掴みどころのない病です。

 

近年は若年認知症の発症も見られ、この病のもたらす苦悩と負担は国家レベルでも個人レベルでも深刻なものとなっています。

 

人さまのことより、自分が認知症になるのではないかと心配されている方も居られるでしょう。(笑)

 

次回では、この難解な病の解明に尽くされてきたお医者さんの研究についてお伝えします。